第1話 プロローグ

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貴子 「アレッ! コレ! ブレーキが効かないじゃないの! 」 貴子の車は都内の道路を疾走する…… そこへ どこからとも無く 黒のメルセデスベンツが 貴子の車を追い抜き… 貴子の車の前に着けると… 徐々にブレーキを踏んでいく! ガン! ガガーン! メルセデスが ブレーキになったのだ。 やっと2台とも停車すると、 「お嬢様…大丈夫ですか?」 と 護衛係の小野寺 昭也が 駆け寄る。 貴子「ありがとう☆ 大丈夫よ。」 昭也「いったい誰が…こんな事を……!」 貴子「調査は 任せるわ。 嫌われる役目だから…仕方ないわね☆」 ……………………………… その日の夕方からは 政府の要人、巨大グループ企業のお偉いさんや ジュニア(2世経営者)、外国の親しい経営者などを招いての おもてなしのパーティがある。 外務大臣「やあ、貴子ちゃん、お久しぶり☆ 元気にしてた? 」 貴子「はい、大臣 いつも お気に掛けてくださって ありがとうございます。 」 大臣「娘のサキが 逢いたがってたよ。 高校の時 勉強見てくれたからって☆ 」 …………………… 巨大企業グループ【澄友】の会長 「貴子ちゃん、大きくなったね〜 ☆ 赤ちゃんの時は…こんなに小さかったのにね。 もう 立派なレディーに 成っちゃって。」 貴子 「会長〜☆わたし…そんなに 小さかったですか〜(笑) 会長も 随分 大きくなりましたね~☆(笑)」 会長 「ハハハ、貴子ちゃん、 冗談でも嬉しいよ。(笑) ところで 素敵な彼氏は 出来たのかい?」 貴子「会長〜☆ お役目が 忙しくて 恋をするヒマも 頂けないの。」 会長「そうか、それは不敏じゃのう…。 ワシが彼氏の代わりも 出来ぬからのう。 ハハハ (笑) 仕事も良いが、『生命短し、恋せよ 乙女 』じゃからの。 まあ、頑張りなさい。」 ……………………………… もう一つの巨大企業グループ【五井】会長の一人息子:五井 琢磨(たくま) 「貴子ちゃん、こんばんは。 【四谷】のほうの景気は どうだい? 特に航空機部門に 僕は注目してるんだけど…近々 アメリカの最新鋭戦闘機が日本で生産されるだろ……? 」 貴子「琢磨さん、いろいろ お詳しいのね。 その件は まだ国家と企業を含めての秘密なの。 一個人としての展望は 差し控えさせて頂くわ。 今日は他の話題で盛り上がりましょ☆ サーフィンの波は…今年どうなの?」 琢磨「ああ、サーフィンか? 今年は良い波 来てるよ〜☆ 貴子ちゃんの趣味の車はどうよ? イケてる車…見つけた? 」 貴子「そうね、 今はアメリカ製の車が良いわ。 大排気量のスポーツカーかな……。 琢磨さん……彼女出来た? 」 琢磨「エヘン! 急になんだよ、 むせちゃったよ。 彼女っていう訳じゃ無いんだけど…親の決めた相手なら いるよ。 同じ企業グループ内のお嬢様らしい。 深窓のお姫様…みたいな…(笑)」 貴子「そうかあ、 政略結婚…っていうやつ? まあ、しょうが無いよね〜。 お互いね〜☆」 ……………………………… 貴子は パーティが終わり、新しい車で帰宅途中 ふと考えた。 《私達って、恋しちゃ☆イケナイのかなあ? 政略結婚って…何なんだろ? 》 車のラジオからは米軍向けのディスクジョッキーが 米国ヒットチャートと共に流れていた☆ ♪ アイ ラブ ユー☆ この愛は…誰にもじゃまされない 起きていても 夢の中でも 君が…好き ルルルルル☆ おやすみ 素敵なひと 今宵 君だけを 愛している これだけは 確かさ ワワワワ〜 ♪ …………………… 貴子ちゃんも 今宵は 少し センチになってしまいました☆
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