私は特定の人は要らない、とても面倒だから

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1.今日もまた告白されるが断る 私の名前は倉木香奈枝【クラキカナエ】。 年齢22歳でご令嬢です。 今日も私に対して告白してきている人がいます。 告白してきた理由が私に一目惚れしたからだそうです。 今は一人の男性とお話しています。 「お願いします、私と結婚前提でお付き合いして下さい」 「ごめんなさいね、私はね、特定の人は作らないの」 「どうしてですか? そんなに美しいのに」 「褒められても作りません」 「そうですか、わかりました」 男性は歩いて何処かに消えてしまった。 すると次の男性が私に告白をしてくる。 「俺とお付き合いをしてくれ、ベイビーちゃん」 「私には名前がちゃんとあるし、ベイビーちゃんじゃないわね」 「俺と付き合えぇぇぇぇ」 「そんな人とは付き合えないし、付き合う気もありません」 「そうか、わかった」 チャラそうな男性が歩いて何処かに行ってしまった。 なんでこうも告白してくるのががわかりません。 一目惚れしたからって告白する人の心情がわかりません。 既に告白してきた人が二人もいる。 私は特定の人を作る気はしない。 作ると色々と面倒だからね。 やっぱり、いつまでも独身が一番よね。 そうして私が歩いていると一人の男性に声をかけられる。 「あの、すいません、俺と結婚してくれ、お願いだ」 「お断りします、ごめんなさい」 「この通りだ、頼むよ」 「ごめんなさい、無理です、どうぞ、お引き取りを」 「そうか、しょうがないな」 男性は歩いて何処かに行ってしまった。 これで3人目ね。 どうして私に告白してくるのだろう。 この私の美貌がすごすぎるから、きっと周りの男性には美しすぎて告白したくなるのかしらね。 その後、4人目、5人目、6人目と……告白されるがすべて断っている。 倉木香奈枝は本当に特定の人を作る気がないようだ。 「私はこのまま独身をつらぬいて特定の人を作りませんわ」 と言いながら、歩いている。 倉木香奈枝にとって異性とは何なんでしょうか。 特定の人を作らないのも人生の1つと言えるでしょう。
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