米倉好子との再会

3/12
4人が本棚に入れています
本棚に追加
/23ページ
 ビル自体が、6階建てと低層…  ゆえに、そこに入居する会社に勤務する人間の数もたかが知れている…  テレビで見る、大きな会社の工場だったり、新宿の高層ビルに入居する会社に勤務するのとは、わけが違う…  規模が違う(笑)…  ゆえに、米倉好子が、会社を定時で退社して、私を待ち構えるのは、さほど難しい話ではない…  おそらくは、事前に、水野から、金崎実業の退社時間を調べ上げ、それに合わせて、私を待ち構えたということだろう…  が、  「…高見さん…」  と、いきなり、声を掛けられたのは、驚いた。  誰もがそうだが、いきなり街を歩いていて、誰か、知り合いに声を掛けられる経験は、あまりないからだ…
/23ページ

最初のコメントを投稿しよう!