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私は、反射的に、
「…ハイ?…」
と、言って、声をする方を見た。
すると、私と同じくらいの身長の美人というか、むしろ美少女に近い米倉好子の姿があった…
美少女といったのは、目鼻立ちの整った美人というよりも、おそらくは、中学、高校時代に、男たちが憧れる、美少女が、そのまま歳を取ったという表現が一番似合う外観だからだ…
「…好子さん?…」
そう、答えて、私は絶句した。
まさか、米倉好子が、私を待ち構えていると思わなかったからだ…
「…その様子だと、随分、驚いたようね…」
好子が言った。
私は、黙って、ゆっくりと首を縦に振って、頷いた。
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