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勝負に出た甲斐があった。
あの子に会えるのは通勤途中で立ち寄る、たった1時間だけだ。
だから、俺はその為だけに毎日1時間も早く家を出ている。
妻や娘に仕事が早くなったと「嘘」をついてまで。
「いらっしゃい、河合さん。今日も来てくれたのね♪」
『ええ♪この時間が今の俺にとって最高の癒しなんですよ!』
「そうなんですね♪
けど・・・そろそろ奥様や娘さんにお話ししていただけませんか?でないと私・・・」
『そうですね・・・必ず妻と娘に話をしますから!もう少しだけ待って下さい』
「はい♪朗報をお待ちしてますね♪」
まだまだ、俺の勝負は続きそうだ。
【了】
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