最終話 あの時の雪に降り込めれ…

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最終話 あの時の雪に降り込めれ…

大蔵の浮気現場に遭遇したというショックを理由に… 東京に部屋を借りた恋子☆ 17年ぶりに再会した初恋の秀一との逢瀬、 そして10年間の付き合い☆ その冬に恋子が札幌の『雪まつり』に行きたいと言った。 【札幌】 「あれから…27年ね☆」 『雪まつり』を見ながら…恋子は感慨深げだった。 秀一は…恋子をエスコートしながら駅までの道を歩いている。 ちょうど…あの日と同じように… 雪が降り出して…急に10メートル先も見えないほどのブリザードになる。 恋子は秀一の手を離さないように雪の中を歩いて行く…。 ふと見ると27年前と全く同じ『旅館』の看板を見つけて… 二人は吸い込まれるように…その店に入って行った。 「いやあ~☆本格的に吹雪いて来ましたね。 風呂でも入って…ゆっくりしていったら良いですよ。 そのうち…雪も止むでしょう…。」 秀一と恋子は2階の部屋へ通された…。 「恋ちゃん…せっかくだから、お風呂入って行く…?」 「うん…。」 恋子の心は…あの時にタイムスリップしたみたいだ。 先にお風呂に入り…秀一のお風呂を布団に入って待つ…。 《あの時と…一緒だ…☆》 秀一は…恋子が布団に入っているのを確認すると… 自分も その隣の布団に入り…恋子のほうを見る☆ 「恋ちゃん……おいで☆」 恋子は涙が止まらなかった☆ 「わたし……ずっと待っていたの……☆」 恋子は…その夜☆ 秀一に抱かれた☆ 恋子は… 秀一の姿が時々…高校生の秀一に見えた☆ 「秀一さん……好き☆」 ☆……………………………………………………☆ あの日から…恋い焦がれて… 27年という月日が…一瞬に過ぎて☆ 今日が…あの日と… つながったのだ☆ 1992年 1月15日の  札幌☆  ☆…☆…☆ おしまい ☆…☆…☆
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