「ペリドット」

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「ペリドット」

ペリドットは夜の照明の中でも鮮やかな緑色に光る宝石だ。 あたしは怪盗カナリア。 訳あって世に流れてしまったおじいちゃんのコレクションを集め直している。 おじいちゃんはおばあちゃんにさまざまな贈り物をした。 その中の一つが今回狙うペリドットのネックレスである。 あたしは予告状を出し、ある富豪の家に忍び込んだ。 「待っていたよ。」 見るからに品の良さそうなおじいちゃんが待ち受けていた。 あたしは焦った。 しかし。 「このネックレスは君が持つべきものだ。さぁ、持って行きなさい。」 あたしはそのペリドットのネックレスをもらい、富豪の家を後にした。 何故? 少しの疑問を残して。
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