8 雨のち晴れ

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 俺も足りない、もっと欲しい。  朱雨も同じ気持ちだった。  身体はあちこち痛いけど、俺、初めてなのに、こんな……。  きっと自分からは恥ずかしくて言えないから、優飛が求めてくれるのが嬉しくてたまらない。  何度でも欲しい。  本当に、こんな幸福感初めてかも。  俺、こんなに幸せでいいのかな。一生分のツキを使い果たしてるのかな。  でも、それでもいいや。 「ねえ、全部、俺の中に出してよ。優飛のは全部、俺のものにしたい」 「朱雨……」  動きを止め、絶句するような表情の後、優飛が「おまえな……」と小さく呟いた。 「んっ、あっ!……」  再び優飛に貫かれ、揺さぶられたまま、朱雨は歓喜と期待に喘いだ。
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