最後の受付

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 武蔵は、名刺に書いてある場所に足を進めた。  そこは、大きな事務所というわけではなく、小さな子会社のような佇まいをしていた。  中に入ると、受付の女性がにこやかに話してくるのを想像したが、小さな人型ロボットが案内をしてくれる。 「どんなご用ですか?」流暢な日本語で話しかけてくる。ロボットの技術も進化したものだ。人間と同じように話しかける。 「えっと、説明を聞きたいのですが」と、武蔵は言った。 「1日コースと5日コースどちらになさいますか?」  1日コース:1日行きたい過去の時間に行ける。  5日コース:5日(連続)行きたい過去の期間に行ける。  と、説明が書いてあった。  そういうことだったのか。武蔵は、色々な合点がいった。  俺は、タイムマシンの受付をやっていたんだ。と分かった。  
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