序章

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序章

いつからだろう? こんなに近くにいながら、 あなたが見えなくなっていたのは…。 全く気づかなかった。 他に誰かいるの? ずっと二人一緒だと思ってた。 あなたの側は、 居心地良くて、大好きな場所。 あれから、 二人で思い出のあの場所にも行ってみた。 いろんな話をしたね。 懐かしいあの場所に行っても、 あなたの気持ちを変えることはできなかった。 俺は君が好きだけど、 愛してはいない…。 俺のことは、忘れて欲しい。 なんで? 愛してなかったなんて、本当? 悲しいね、私はそうじゃなかったよ、 他に誰かいるの? あなたには愛する人がいるの? 私の心は置き去りのまま。 あなたは私を置いて、行ってしまった。 愛していた、私は…。 別れ際にあなたが言った。 幸せになれよって、 だけどね、 こんなに辛い思いをするなら、 もう誰も信じない。 もう誰も愛さない。 ひとりでいい。
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