おにぎり

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おにぎり

それは四月の三番目の火曜日のこと。 まだ近所の公園には桜が咲き誇っていて、過ごしやすい気温になってきた頃であった。  その日は風が強くて、髪をセットして出かけた。  クセ毛がある私はすぐ家に出たら、冷たい手で頬を叩くように風がビュ―と私の後ろまで強く吹いた。  だから髪に鳥の巣があるんじゃないかってほどボサボサになった。 風の昔を聞きながら、私は去年亡くなった祖母のことを思い出した。 私は祖母からおにぎりというのは愛情がこもった料理だと教わった。
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