食事

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昼になり皆はご飯を食べているが、僕はさっきのクレープで気持ち悪くなったので食べて居ない ガラッ ドアがいきなり開いて、そこには校内でも有名な不良の 帝 一樹 が居た 彼には様々な噂が有る ・熊を指1本で倒した ・関東No.1の族のグループを眼力だけで倒した ・地面を殴ったら震度4の地震が起きた などなど… どれも とても本当とは思え無いが、皆は信じていて彼に近寄らない しかし彼は案外 いい人だと思う なぜなら以前、彼が猫に傘をあげていたからだ なぜ校舎裏に猫が捨てられて居るのかと思ったが、そこは割愛 そう言う訳で俺は彼が恐いとは思っていない ……が、彼が物凄い形相でこちらに来るのを見ると、やはり恐い訳で…… そして彼はコチラにズカズカと歩んで来ると俺の隣に座った 彼は俺の隣の席だ ガタッ 彼が椅子に座時には教室からかなり人が減った気がする……さっきまで このクラスの人は勿論、他のクラスの生徒も10人程いたのに今は4人程しか居ない 俺は静かな方が好きなので寧ろ好都合だ カチャッ 彼がバックを置いた時、何か落ちる様な音がした 音がした先を見ると、そこには猫のキーホルダーが落ちていた 「キーホルダー落ちたよ ……ハイ どうぞ」 「あっ……ああ…有難う…」 彼は気付いて居なかったので拾って渡すと凄く驚いた顔をしていた 「「……。」」 「なっ……なあ…俺がこんなキーホルダー付けててキモイと思ったか?」 少しの沈黙の後、彼がいきなりそう言ってきた 「……いや…別に…俺も 猫とか苺クレープ好きだし…」 「……そうか…」 俺は別に彼をキモイとは思わなかった それを言ったら猫も苺クレープが好きな俺はどうなるんだw 「そうか」と一言呟いた彼は相変わらず顔が恐いが何処か嬉しそうだった
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