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僕と彼女は手を取り合い、楽しそうに談笑をしている。
ああ、この時間がいつまでも続くといいなあ。なんて思っていたが、僕と彼女の関係はそんなに長く続くものではなかった。
「ピピピピピ」
終了の時間を無機質な音が告げる。
「ありがとうございました」
僕は金を彼女に払う。僕と彼女は金でしか繋がっていないのだ。
無表情のようにも見える彼女は、何も言わずに金を受け取った。
私は、彼に金を貰って関係を続けている。こんなのダメだってわかってる。でもそうするしか、彼との関係を続ける方法を知らない。
今日も私は、心の中で罪悪感を抱えて金を受け取るのだ。
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