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箱
僕のお腹はふくれ、はいる場所がないほど隙間がなくなっていくよ
小さいあの子の番が・・・
僕は、いつも以上に大きく口をあける
僕の大きくあいた口にビックリしたのかな?
ごめんね
大丈夫だよ
もう一度、小さくちいさく・・・
ゆっくりと口をひらく
さぁ~
もう大丈夫
手をのばして大丈夫だからね
小さな指先がふるえて僕にあたる
あっ!
冷たかった?
君の思いを、大切に大事にしまうからこんな僕でも、君の大切なモノをあずけてくれるかい
少しの・・・
ちょっぴりだったけど君がふれた所が・・・
ポって
なってたらいいのに
君は、ボクに小さなバイバイを・・・
かえせる手も、次に会う約束をかわす事も、僕にはできないけれど待つよ
春夏秋冬・・・
花の香り、沢山の空からの恵み、輝く生き物たち、彩り色付く緑の紅、粉砂糖のキラキラ雪景色
僕は感じることはないけれど流れる月日
ー20年後-
暗い土の中・・・
ガサガサ ザク
ガリ ザザ
わっ!
光!?
ちょっぴり眠いよ
まだまだねていたい!?
んッ?
わぁ~
わっ!待って!
僕の身体は?
キレイ?あの時のまま?
僕を包む膜を泥と一緒に取って!とって!
急に不安・・・
ぼくの僕は・・・
はぁ~はぁ
気持ちを整っ ワァー待って
あぁ~
パカッて開いちゃった
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