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先程、大達の飲んでいた御神水が左横へ流れ込むようにして、おみくじを浮かべる場所が作られている。 人々は自分の引いたおみくじを溜まっている水にふわりと浮かべ、まず、文字が浮かび上がる事に喜んでいた。 その後は大吉だとか凶だと言い合い、写真を撮ったり結んだりして楽しんでいる。 そんな中、塔太郎が手紙を水面に近づけ、 「ほな、いきますよ」 「お願いします」  と、輝孝が頷くのを確認してから、端からゆっくり水につけた。 手紙は他の水占みくじと同様、最初こそ弾くように浮くだけである。 しかしやがて、「要」という文字が出たので一同は目を見張り、いよいよ全体を水に浮かべた。  要確認 さみ:×××―××××―1034  これが、手紙の下部に浮かび上がった文字だった。携帯電話の番号である。 最後の四つは、一、〇、三、四だった。
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