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高龗神はせせこましい所など何一つなく、大や塔太郎、輝孝にも「こんにちは」と丁寧に挨拶し、大に向いては、 「君からは、お山のぬくい気配と雰囲気、するなぁ。え? 日吉大社の力なん。そうなん。そらぬくいわなぁ」 と感心し、塔太郎に向いては、 「君は、私と似てて龍の気配や。そうか、君もなれるんか。そら頼もしいなぁ」 と激励する。そして最後に輝孝へ、 「あ、ミナミトミヨさんや」  と言った。 やはり都の水の神様なだけに、そこの生き物の事はお見通しらしい。 辰巳大明神は、いつもならば塔太郎をつついて説明させるところを、彼自ら事情を話した。
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