~ episode 8 ~

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『座って…。』 「はい。失礼します。」 小木さんが、椅子に座った。 わたしは、壁際のベンチへ。 『久しぶり…だね。』 「はい…。」 『元気だった?』 「はい…。」 「いや、元気じゃなかったです。全然、元気じゃ…なかったです…。」 『……。』 二人共、押し黙ってしまった。 『わたしのせいだね。ゴメンね、あの時は。』 「いえ、わたしのせいですから…。」 電話の時と同じ展開に。 『小木ちゃん、違うんだ。それは、違う…。』 「えっ!でも……。」 『わたしが弱虫だったから、頭でっかちだったから、小木ちゃんを遠ざけちゃったんだ…。』 「かよ…先輩?」 わたしは、ベンチの端に移動し、小木ちゃんの真っ正面に座った。
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