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「何も言わなくていいから。俺を裏切った罰を受けてもらわなくちゃ困るからね」
深く口づけられ舌先を甘く噛まれる。
苦しい、苦しくてどうすればいいのか分からない。
私の言葉と酸素は彼に奪われて溶かされていく。
甘い、甘くて苦い。
「君がいなくなった時は肝が冷えたよ。まさかまだ逃げる意思があったなんて」
ごめんなさい。もうしません許して下さい。
そんな言葉じゃ彼を止めるのは不可能だろう。
「ただのお遊びのつもりがこんなことになるとはね……」
ふふ、と楽しそうに笑っているはずなのに私を縛り付ける瞳はまだ力を失わない。
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