第一章 コードC大学一年、仕事との両立 Prologue

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第一章 コードC大学一年、仕事との両立 Prologue

奇跡はどんな時に起きるかわかるものではない。 だいたいが、コレが奇跡だったんだと後で思うことになる。 それが事前にわかったら、超人だと思う。 そんな奇跡の中の一つに、なんとなくわかるようでわからないものがある。 出会いだ。 人と出会うことは奇跡なんだと思う、一期一会という言葉があるが、一生に一度だけの大切な出会い。これこそが奇跡だと私は思う。 そして、その出会いが一生のものになる、なんて不思議なんだろう。 見ず知らずの父と母が出会って、私が生まれ、弟が生まれた。 それだって奇跡だ。 友達ができる、ただ同じ町にいたと言うだけで同じ学校、同じクラス、これこそもう奇跡ではないだろうか。 こうして生きていられること、それすらも奇跡だと思ってしまうときがある。それは父を亡くしたからだろう。 その先の未来にも、その奇跡は軌跡であって、私が生きているうちにたくさん見ることができるだろう。そして多くの人と出会い別れるのだろう。 そしてまた彼らと出会った、大事な人が出来た。 お父さん、見てますか? 私が起こした奇跡を空の上から……
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