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「なんで、急に別れるなんて!あんなに……楽しかったのに……」
「それは君に限ったことではないよ」
相手の大きく見開かれた瞳は、涙が溢れ出そうだった。
それを、冷静な目で返す。そもそも、付き合ってるつもりなんてなかった。初めから恋愛感情なんて抱いていなかったから。
相手はなにを勘違いしていたのか、両思いだと思っていたらしい。
付き合う前に確認したはずだ。
「好きな人はいない。君も好きではないけれど、それでいいなら」
それに了承したから付き合っていただけだっていうのに。
しかも、君とだけなんて、いつ言ったかな?
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