episode256 二重取りの愛

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眠っているはずだった。 花弁を食らう夢でも見て大人しく——。 「どうした?いいよ。もっと動かしてごらん」 「ああ……こんなの……」 「好きにしなよ。僕は上を虐めてあげる」 「ハァンッ……!」 今度はもっと細かく舌先で転がして悶える僕を見てる。 「ンッ……九条さ……んっもう……!ボク……」 まさかここまで追ってくるなんて。 それでまさかこんなことするなんて——。 「ああ、いやぁっ……!」 そんな中。 九条さんが突如電気スタンドを灯した。 「イケよ和樹……ここだけでイク顔……僕に見せろ」 灯りの下 僕を啜り上げ命じる紳士と目が合った瞬間。 「んんっ……ああああっ……!」 羞恥と興奮で僕は絶頂に達する。 浅ましくも薄い下着越しに彼の手を汚す僕を、九条さんはまばたきもせず見つめていた。
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