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「俺の時間は自由にならないんだ。そんな事くらい馬鹿なおまえにだって分かるだろう」
拗ねてる弟なんて相手にしないでいつも通り
偉そうに撥ねつけて自分の部屋へ帰ればいいのに——。
「そうさ、おまえがいくら馬鹿でも——俺の立場や考えていることぐらい」
酔ってるのか——?
今日に限って征司はとつとつと語り出す。
そちらに気を削がれていると。
「っ……!」
不意に九条敬の身体が動き始めた。
痛いくらい僕を独占する視線。
「ン……」
そして体の繋ぎ目を深く深く密着させる。
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