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あれからまた
あれからしばらくして、何度か公園に行ってみたけれど、高志少年に会うことはなかったのでした。たぶん時間帯がずれてしまっていたんだと思います。仮に会えたとしても、大のオトナがあどけない少年を追いかけていた、なんてことがだれかにわかってしまえば、大変な騒ぎになってしまう。
窮屈な世だなあ、と思いながら公園のハトを見やると、ハトの目づたいに彼の元気な姿をかいま見た気がするのでした。
公園から出てしばらく歩き、少年と出会った交差点脇の街路を、人の群れをかき分ながら進むと、小学校前の掲示板にある記事が貼ってあるのに気づきました。
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