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少年(しょうねん)たちのはしゃぎ声(ごえ)
すると、少年はうれしそうに、次々と声をあげていきます。
あ、カエルのたまごがかえって、おたまじゃくしが出てきた!
おたまじゃくしがどんどん大きくなって、カエルになったよ♪
それと、ハスの花が咲いて、ミツバチたちが集まってきている!
こっちのほうはどうかな。あ、ワンちゃんみっけ、ニャンコみっけ!
そして、カブトムシとクワガタだ、カッコいい!
あ、ふふ、ほんとうに、ウシさんにリスさんもいたね♪
そして、チーズだから、ネズミさんもつられてきたね、ふふ。
あと、この木の穴を開けたのはね、ぼく知っているんだ。鳥が大好きだから。そう、キツツキ!
はは、きみはほんとうにいろんな動物を知っているんだね。すごい!
ありがと!
でもこんなゲームを思いついたお兄ちゃんのほうがすごいよ。
あー、今わかった。ひとの目はね、テントウムシたち。
もうだいじょうぶだ。こわいものは、きれいさっぱり、なくなってしまったよ。ほんと、お兄ちゃんありがとう!
少年はそう言うなり、公園のベンチに座りこみ、さっきの絵の上からさらに描きはじめました。
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