1人が本棚に入れています
本棚に追加
物心ついた時から、私には既に一つの人生の記憶があった。
所謂前世の記憶というモノなのだと思うけど、その光景が映画やドラマを見ているかのように客観的に思い返される。
前世の自分は嫌な女だった。
身勝手で最低な女だ。
過去の自分をそう思えるのは、空気を読む日本人の特性を手に入れたからなのか、はたまた、人は生まれ変わればやり直せるという事なのか。
あの頃の自分を封印し、目立たず、大人しく生きていこう。
そう、幼かった自分は決めたのである。
最初のコメントを投稿しよう!