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こたぽんは13歳と4ヵ月だった。人間でいうと70歳くらいらしい。まあ、「おじいちゃん」だ。
毛並みはパサパサで、なんか白っぽくなってきたし、歩きかたもヨチヨチ。僕が寝ているベッドにも、ぴょんって飛び乗れなくなった。
そのうち、苦しそうな咳をするようになったんだ。なにかを吐こうとしてるみたいな。
心臓の病気になっちゃったんだ。
苦しそうなこたぽんを、夜中じゅう撫でたりしたっけ。
どうしよう。どうしたら、こたぽんの苦しみを取ってあげられるんだろう。
考えて考えて考えて、そして僕は決意したんだ。
こたぽんを、神様に返そう。
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