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おじいさんは両手を下ろして目の前を見てみると、本当に大きい葛籠と小さい葛籠が置いてありました。
「私は年寄りで力がないから小さいのでええじゃ」
「なんと欲のない、全くあなたは良い人だ」
「褒美をくれた上に褒めてくれてありがとう、じゃあ、小さい方を頂くが、本当に大丈夫かい?」
「ああ、心配しないでいい。舌なんかなくても私は大丈夫なんだ。こうして喋っているのだし」
「そうか、そうじゃよな、うんうん、良かった、良かった、じゃあ、達者でな!」
「おじいさんこそ、達者でな!」
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