なけなしの

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「……ぁっ、くぅ……ぐぅっ、ぅ……」 「はーい、二本目。も少し頑張って」 四つん這いになって尻を高くあげる、牝犬にも劣る屈辱的な格好。 己の排泄器官から感じる、圧迫感と異物感はなかなか慣れる事が出来ない。 「痛かったら言いなよ?」 「……ぅ、う、るッ、さ……ァ、ぁ、ぃ」 今回は酷く抱くのかと思いきや、実際はいつも通りにゆっくりと丁寧に解していく。 一層のこと、手荒に乱暴にして欲しいとも思う。 (そうすれば、こんな、変な気持ち、治る、かな) 「ああ、随分余裕だな」 「ヒッ……グッ、ンンッ、くぅッ……っはァ」 いきなり増した圧迫感。それがばらばらに動いて、後孔を掻き回すものだから堪らない。 顔の下に敷いてある枕を噛みながら、必死で声を抑えた。 「声、我慢しない」 聞き分けのない子供に諭すような声だ。 熱い吐息が首筋や耳元を撫でて、ぞわりという悪寒に似た快感が背中を駆けていく。 「も、もう……いいッ、からっ……」 早く挿れて、と言えずに尻すぼみになる言葉に彼は薄く笑った。 「だーめ、もっと解さないと。俺の入らないでしょ?」 もう勘弁してくれ、頼む、許して、と心の中で何度も叫んだ。 これ以上弄られると、おかしくなってしまう。 僕だけ、僕だけがこんなに乱れて。
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