第二章 ひとつ目の本番

10/13

1321人が本棚に入れています
本棚に追加
/177ページ
「いつから?」 「いつって」 くわえたタバコの煙を一気に吐き出す歩美。 「いつから付き合ってんの?」 「3ヶ月くらい前」 私をじろじろ見る歩美。 「で?やったんだ?それともまだ?まさかねー。三ヶ月も付き合ってまだとかありえないか」 歩美の聞きたい事は、わかっていた。 私と真木さんに体の関係があるのかないのか。それが知りたいのだ。 「でも、家に寄らないって事は?」 歩美が馬鹿にするような目をした。 「今日は、用があるから帰ったの。いつもは寄っていくわ」 「ふーーん。用事って他の女?」
/177ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1321人が本棚に入れています
本棚に追加