1317人が本棚に入れています
本棚に追加
第三章 仕返し
次の日の朝、真木さんが車で迎えに来てくれていた。
窓から中の真木さんへ話しかける。
「あの、どうして一緒に通勤まで?」
「今日から交際をオープンにして行こうと思ってさ。それより、おはよう。挨拶は、しようよ」
真木さんの爽やかな笑顔を見た。
この人がゲイだなんて信じられない。
これだけのイケメンだ。
女子は、真相を知ったらがっかりするだろう。
「あ、おはようございます」
言葉の最後が、小さくなっていった。
助手席に乗り込んで
シートベルトを引っ張る。
車の通勤なんて
なれてないから、緊張する。
しかも、真木さんとの通勤。
どきどきしなくてもいいのに
勝手に胸が高鳴ってしまっていた。
最初のコメントを投稿しよう!