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「昨日、妹さんになんか言われた?」
「はい」
「で、上手く乗り切れた?」
スムーズな運転の真木さん。
ハンドルを握る
真木さんの長い指を見ていた。
真木さんは、女が嫌い。
長くてスラッとした指先は、
何に触れるんだろう。
妄想がたましくなりそうになり
私は、視線を窓の外へ
ずらした。
「どうかした?」
「いえ、妹なら大丈夫です。たぶん、
その……キスしてたと思ったみたいですし」
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