第三章 仕返し

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「昨日、妹さんになんか言われた?」 「はい」 「で、上手く乗り切れた?」 スムーズな運転の真木さん。 ハンドルを握る 真木さんの長い指を見ていた。 真木さんは、女が嫌い。 長くてスラッとした指先は、 何に触れるんだろう。 妄想がたましくなりそうになり 私は、視線を窓の外へ ずらした。 「どうかした?」 「いえ、妹なら大丈夫です。たぶん、 その……キスしてたと思ったみたいですし」
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