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第1話
三紀男の父
「まあ、二人…籍に入れて良かったんじゃないか?
半年も離れ離れだろ?」
三紀男の母
「そうね。 まだ若すぎるかと思ったけど、
二人…ラブラブだからね。
でも、ニューヨークに半年の間には 沢山誘惑がありそうだから…気をつけないと…。
そういう意味じゃあ、二人 入籍して良かったんじゃないの?
あの二人、あんな所で イチャイチャしてるわよ。
若いって良いわね…☆」
量子
「みきお〜、ダメじゃない! ネクタイ曲がってるわよ。直したげる…♡」
三紀男
「おいおい、皆んな見てるから…恥ずかしいよ…。」
量子
「みきお〜!あなたがニューヨークに行ってる間に浮気なんかしたら…承知しないわよ! わかってる〜? ねえ〜?」
三紀男
「大丈夫だよ。 入籍も済ませたし、俺は…君一筋だから…。」
量子
「みきお はイケメンだから…心配だよ〜。私の事を しっかり覚えといてよ〜!
ほら、もうすぐ飛行機の出発時間だから、私の事を ちゃんと ハグして〜♡ 」
三紀男
「りょうこ! 愛してるよ…!」
二人しっかり抱き合う。
量子
「みきお! ニューヨークで頑張ってきてね。 しっかりね…。」
三紀男
「りょうこ! わかってるよ。 君の作った会社だから、僕も君の力になりたいからね。」
量子は21才、エステティシャンの専門学校時代から起業し、エステサロンを日本に5箇所、パリとニューヨークにも支店がある実業家。
三紀男は19才、二人は幼なじみで仲が良いが、ちょっとした事でケンカばかりしてきた。
幼なじみの二人が付き合うようになった経緯はこうだ。
量子が17才、三紀男が15才の時…
彼女はいつも三紀男とつるんで遊んでいたが、男女を意識したことは無かった。
その日、いつものように三紀男の家に遊びに行く途中、量子は 5人組の不良にインネンをつけられ、もう操業していない会社の倉庫に連れ込まれた。
危うく…という時に、そこに三紀男が飛び込んで来て、
三紀男は不良に何度も殴られながらも、量子の側を離れず、剣道をやっていたせいもあって、近くに落ちていた木の棒を拾い上げてからは敵無しだった。
不良達が逃げ出した後に…
量子は
「みきお… ありがとう☆」
と言って三紀男にしがみつく。
三紀男
「間に合って良かったよ。
胸さわぎがして、この倉庫の前に量子のカバンが落ちてたから…
もしかして と思ってな!」
「みきお…。」
量子は三紀男に…唇を重ねる。
長いキスのあと…
量子
「でも、剣道の腕があるんだったら、最初から やっつけちゃえば良かったのに〜。」
三紀男
「少しは 奴らにも 殴らせてやらないと……
一方的だと 後で分が悪くなるからな!」
量子
「みきおって、よっぽどケンカに自信があるのね。
でも、気をつけてよ!」
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