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スタートライン
僕らは、ライバルだった
「この前の試験、どうだった?」
勉強も、
「よーい、どん!」
運動も、
「負けないからな!」
「僕だって!」
時に密かに、時に睨みあって、
競えるものは、なんだって競い合ってきた
「家まで、競争しようぜ!」
「いいよ!負けたら、お菓子おごりね」
「おう!じゃあ、いくぜ!」
友達とは少し違うけれど、
隣をみれば、いつだって、きみがいて
目が合えば、一斉に、駆けだす
それが、当たり前だった
きみといると、明日なんて考えなかった
僕らには、今が全てだったんだ
だから、いつもと違う、きみの顔をみた時、
急に寒くなった
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