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 美しい男も女も、芸能界には履いて捨てるほどいる。  だが、本当に尊い程に神々しく美しい麗人というのは、数えるくらいしかいない。  ましてや、芸能人ではない、裏方の人間には――――。 「うぅ……」  文冬の、名編集長として辣腕を振るう山舗(やましき)は、思わずうめき声を上げていた。  目の前には、日ごろから狙っているジュピタープロダクションのトップである御堂聖(みどうひじり)がいる。  妖しく微笑む聖は、上半身には何も身に着けておらず、同じく下半身も一糸まとわぬ姿のまま、山舗の前に立っている。  まさに生まれたままの、美の化身のような格好である。  まったく年齢を感じさせない、乳白色のその引き締まった肉体は、むしゃぶりつきたいほどに魅惑的だ。  柔らかそうな和毛(にこげ)から覗く形のいい雄芯も、どこぞの芸術家が心血注いで造り上げた、美しく完璧な彫刻のように見える。  今直ぐこの肉体を揉みしだいて、足先から頭上までを嘗め回したい。  山舗(やましき)は、そう切望する。 ――――だが、しかし…………。 「うぅん? お前、何もしていないのによくもまぁ……そこまで大きく出来るもんだな」  と、聖は山舗を見据えて呆れるような口調で呟いた。  山舗は、服を着たまま両手両足を椅子に座った状態で拘束されて、身動きの出来ない状況であった。  対する聖は、全裸だ。  聖は嗤いながら、興奮した様子を隠せぬままの、その山舗の股間へと右足を伸ばす。  親指と薬指を巧みに蠢かしながら、聖は山舗の男根を刺激する。  その意地悪な刺激に、この世のどんな男も耐えきれるわけがない。  山舗は「おうっ! 」と声を上げると、履いたままの自身の下着へ吐精(とせい)した。  
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