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「長く知っているのに全く意識してなかったんだけどね。なぜこうなってしまったのか」
年上で知的で物静かな人が好きだとよく言っていたが。
「ああ、もう毎日会いたいし。交際0日婚とか同棲とか、めっちゃいいよねー」
照れた笑顔でそう言った。
「眞子がそういうこと言うのめずらしい」
「だよね、わかってる」
ほんとに良かった。私も嬉しいよ。
前の彼を忘れられず、泣いていた頃を知っているから。
眞子はいわゆる恋愛体質のようなタイプではない。あまり熱くならず冷静で、惚気たりもしない。彼氏は好きでもずっと一緒に居るのはなと愚痴っていたくらいで、こんなに可愛くなっている姿は見たことがない。
素敵なことだと思う。
彼氏ができたではなく、自分が変わってしまうくらい好きな人と出会えたことが。
「あの占い師、陽にもいろいろ言ってたね」
「ああ、私はね、好きな人じゃなくて婚活を始めることにしたんだよね」
「ええっ!?」
「えっ? なに」
そんなに、驚かなくても。
眞子はその大きな目を、こぼれるんじゃないかというくらい見開いて、驚愕している。
一華ちゃんに話したような話を一通り説明した。
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