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やーーー、も、完璧じゃないコレェ?!
もし、そんなコトになったらどうする?
どうする?
アカチャン出来ちゃうんじゃないのォォォォッ。
妄想に浸っていたところに、
「ただいま~」
愛しい御方の声が聞こえた。
「あ、いけない」
私はタオル地のパーカーをサッと羽織り、ジャッとチャックを上げながら、お出迎えに向かった。
「おっ帰んなさーーーいっ」
ギュム~~~ッ…
玄関に立つ彼に私は、思う様に抱きついた。
「ハッハッハ、トーコは仕方ないなあ」
スリスリと頭を擦りつけると、彼はヨシヨシと頭を撫でる。
先月(Dのお話)、突発的な事故で、ついやってしまった、オムネにスリスリ攻撃。
ところが彼は、アレを意外にもお気に召してくれたらしい。
彼ったら2週間ほど前、
『や、やりたかったらやれば?』
玄関に立って、ちょっと恥ずかしそうに待つ姿勢を見せた。
以来、ご帰宅時のお出迎えはハグ&スリスリということになっている。
嬉しい。
最近彼の、会社の上司だった頃のイメージとは随分違った部分が見えてきた。
彼はベタベタされるのが嫌いじゃない。
というより、むしろ好きなんじゃないかとさえ思っている………
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