B 行ってきま…

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話はA.M.7:00、彼の出社時刻に遡る。 私達、何と言っても新婚さんの蜜月期。 出社前には、 「行ってらっしゃ~い、アキトさん」 「ああ」 ほっぺにチュッ♥ などという、恥ずかしい行為を今だにやっている。 しかし今日。 いつも同じように、儀式(コレ)を執り行っていたところ、彼がとんでもない事を言い出した。 「……何か、違うな」 「はい?」 「そろそろ俺たち、結婚してひと月以上も経つんだしな…」 ベッタベタにベタベタするのはもう止めよう、と言うことか。 私は、寂しい気持ちでいっぱいになった。 というのも、私達は電撃結婚夫婦、恋人期間ゼロからスタートしたため、パートナーとしても日が浅い。 ましてや私、彼と結婚するまで殆どカレシがいたこともなく、超久しぶりにカレが出来た気持ちだった。 もう少しイチャついていたかったのに… ついついウルッとキてしまう。 でも…そうだよね。 くっつきたいって気持ちには、個人差があって当然。 ましてや、かつては何人ものお嬢さんと、いけないお付き合いをしてきた彼だ。 あんまりベタベタされるのは、イヤだったのかもしれない。 泣きそうになるのを、何とか上向いて涙を留めた私。 だが、次の瞬間___ 「マウス・トゥ・マウスだろ」 ドン引きした。
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