B 行ってきま…

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B 行ってきま…

私達の新婚生活も、そろそろ1月半が経とうとしていた。 A.M.9:00。 彼が出社して、すでに2時間が経っている。 ウィーン… とあるショックからやっと立ち直った私は、やっと部屋の掃除を始めたところだ。 「う…むぅ」 吸い込まれてゆくホコリを見つめ、ひとりで首を捻りつつ、今朝の出来事に思いを馳せる。 …会社員だったころの私は、直属の上司だった旦那サマを、頭の切れる優秀な先輩として、尊敬していた。 その一方で、 私のOL生活は、 “自分に厳しい人は他人にも厳しい” を地で行く彼に、常に怯えていた3年間だったと言える。 たまに“あれ?”と思う事がなくはなかったが、『クールかつ有能』との定評のあった彼を、そのまんまの印象で捉えてきたと言っていい。 しかし。 結婚をし、一緒に生活を続けるうちに、たまだと思っていた“あれ?”が多くなってきている今日この頃。 前回の 「名前を呼ばなきゃ、お仕置きしちゃうゾ」 事件はその最たるものだったのだが…… 今朝の一件は、それに勝るものだと言っていい。
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