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元ナンパ君の純愛 ⑥
翌日も休みの俺達は、2人で俺の家に帰ってきた。
「はぁ~。ただいま。」
「ふふっ、おかえり。大丈夫?」
「めっちゃ緊張したから、疲れた。」
「先にお風呂入っておいでよ。」
「ん~…お姉さんも一緒に入ろ?」
「…いいよ。」
「え?!」
いつもは、恥ずかしいから嫌だって逃げるのに。
どうしたんだ?
「いいの?一緒に入ってくれるの?」
「…うん。」
どんな心境の変化だろう。
でも、彼女が一緒に入ってくれるって言うんだから、気が変わらない内に行こう。
脱衣所に来たけど、やっぱり恥ずかしいのか、なかなか服を脱ごうとしない彼女。
「無理はしなくてもいいんだよ?」
「無理はしてないよ。でも…やっぱり恥ずかしいから、私が入るまで目瞑ってて?」
「分かった。」
目を瞑ってあげると、彼女が服を脱ぐ音が聞こえる。
思わず薄目を開けて見そうになったが、何とか欲望に抗った。
浴室のドアの音がして目を開けると、彼女は中に入ったようだ。
なら、俺も脱いで入らないと。
サッサと服を脱ぎ捨てて、彼女の後を追う。
「お待たせ。」
後ろを向いている彼女に抱き着くと、驚いたように悲鳴をあげる。
「は、早いよ…もっとゆっくりで良かったのに。」
「そんなの無理に決まってるでしょ。お姉さんと一緒にお風呂に入れるっていうのに、チンタラなんてしてられないよ。」
お姉さんの手からシャワーを取り上げて、お湯をかけてあげる。
「もう。私が洗ってあげるから、そこに座って?」
「え。俺がお姉さんを洗ってあげようと思ったのに。」
「私はいいから。ほら、早く座って。」
促されるままにバスチェアに座ると、頭にお湯をかけられる。
お姉さんのシャンプーは、すごく優しくて気持ちいい。
おまけにヘッドマッサージまでしてくれた。
「気持ちいい…」
「良かった。そのままゆっくりしてて。」
その言葉通り、俺は彼女にされるがままになっていた。
だけど、体を洗い始めてからというもの、彼女が明らかにある一部分を避けている。
まあ、仕方が無いけど。
だって、もうすでに元気だから。
「ねえ…何でさっきから、ここは洗ってくれないの?」
「う…だ、だって…」
「前に、自分から積極的に触ってきたこともあるのに。」
「あ、あれは、酔ってたから!」
真っ赤な顔をしている彼女が可愛くて、更にイジメたくなる。
「ちゃんと洗って欲しいな…出来れば、お姉さんの手で。」
「手でって…エッチ。」
「エッチじゃないよ。洗ってもらうだけだもん。」
「もう…」
諦めたのか、彼女はおずおずと俺の足の間に手を伸ばしてきた。
恥ずかしそうに、ゆっくりと俺のを握る。
「んっ…」
彼女の手を感じるのは、2度目。
握られてると考えただけで、正直やばい。
何度か指を根本から先端へと往復させた彼女は、パっと手を離す。
「も、もうおしまいっ。」
そう言ってクルっと後ろを向いてしまった。
「ふ~ん。そういう意地悪するんだ…」
それなら俺にも考えがある。
シャワーでザっと泡を流した俺は、手に石鹸を泡立てた。
「じゃあ、次は俺が、お姉さんを洗ってあげる。」
後ろ向きなのをいいことに、抱きしめるように腕を回して、無防備なお姉さんの胸に泡を付けた。
そのまま、丸く周りをなぞりながら、主張し始めている先端を少し掠める。
「ちょっ…んっ…私は、いいよ。」
「俺が洗ってあげたいの。そのままじっとしてて。」
「そんなの、無理っ…んん…」
彼女の言葉は無視して、そのまま泡で洗い続ける。
どこもかしこも柔らかくてスベスベで、気持ちいい。
ずっと触っていたくなる。
「ね、もうダメだよ…」
「ん…ごめん。俺もう無理。このままここで、一回出させて。」
「えっ、このままって…」
「大丈夫。中には入れないから。足閉じてて。」
足を閉じさせて、間に自分のを挟み込む。
「え、ちょっと、これ…あっ…」
挟み込まれた足の感触が気持ち良すぎる。
たまにいい所に擦れるのか、彼女の声も甘くなっている。
今最後まですると、俺はきっと彼女の中に出す自信がある。
それはしたくない。今はその時じゃない。
だから、必死に自分の欲望と戦いながら、俺は腰を振った。
「んっ…!」
吐き出した俺は、シャワーで彼女の体を流した。
「ごめんね。」
彼女は首を振ってくれるけど、俯いているから表情が分からない。
もしかして、怒ってる…?
顔を覗き込もうとしたら、急に彼女に抱き着かれて、少しよろけた。
それぐらいの勢いがあった。
「どうしたの…?」
「…ベッド、行こ。」
「え。」
「…最後まで、したい。」
彼女の言葉に一瞬、ゴムの買い置きどこだっけ、とかくだらないことを考えてしまった。
お互いの体を拭いた後は、もうベッドの上に彼女と沈むだけ。
「んぁっ…あっ。ああっ!」
彼女のそこに触れると、さっきの行為のせいかもう濡れていて、指もすんなり入る。
「すごいね。さっきの気持ち良かった?」
「ちがっ…もどかしくて…!」
「直接触ってほしかった?」
「んっ…!」
可愛い。心からそう思う。
「はぁ…ごめん、もう入っていい?」
「ん…いいよ…」
ちゃんとゴムを付けてから、彼女の中に入る。
そこは、膜越しでも十分に温かい。
早く、隔てるものなしに彼女を感じたい。
そう思いながら、俺は夢中で彼女を感じていた。
お互いに求め合って疲れ切った後、彼女を腕に抱きながら微睡むのが、最高に幸せな時間。
頭を撫でていると、彼女が更にすり寄ってくる。
「今日…ありがとう。本当に嬉しかった。」
「ん?」
少しの間、何に対してのお礼なんだろうと考える。
そしてそれが、あのバカ男とのことじゃないかと思い至った。
「俺は、お姉さんの事愛してるから。例えどんなに綺麗な人や可愛い人がいても、俺は乗り換えたりなんてしない。俺にはお姉さんだけだよ。」
「うん…!ありがとう。私も、大好きだよ。本当に。」
「…大好きなだけ?」
「え?」
「俺は、お姉さんの事愛してる。」
「あ…私も、愛してるよ。」
「ん、良かった。」
彼女に口づけを落としてから、幸せな気持ちで2人で眠りに落ちた。
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