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「…それを知ったのは、最近…水野さんから、それを聞いた…」
「…水野…」
「…そう、水野さんは、昔から、米倉を知っている…私は、以前は、真逆だと思っていた…」
「…真逆?…」
「…私と新造こそ、米倉の正当な後継者だと考えていた…だから、兄を…正造を追い出そうとした…」
…そうか…
…だから、最初は、正造を慕っていたのに、態度を急変させたんだ…
あのタイミングで、父の平造から、真実と真逆の事実を吹き込まれたに違いない…
おそらくは、正造と澄子は、米倉ではないとでも言われたに違いない…
私は考える。
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