・立花センパイ

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「ねぇ、めぐみ。 親友として、言わせてもらうけどさ……」 千夏はクリームパンを咀嚼し終えると、真っ直ぐな視線を私に向けながら言った。 「立花センパイに興味を持つのは勝手だけど、付き合うんだったら、ちゃんとめぐみの事を大事にする男と付き合いなよ。 それでなくてもアンタは、恋愛に関しては失敗ばかりしてるんだからさ」 「余計なお世話だよ」 千夏の発言に気を悪くした私は、手に持っていた野菜ジュースをシェイクでも飲むみたく一気飲みした。 いくら親友とはいえ、そこまで言う事ないじゃない。 そりゃ、中学の時は「当たって砕けろ」って感じで告白して、本当に砕けてたけど。 昼休みが終わると、千夏は自分の席に戻っていった。 そして、昼休みに千夏の言った言葉を脳内で反芻しながら、私は未だ謎である「立花センパイ」の事をただ考え続けた。 ──「ルームサービス」 詳しい事はまだ分からないけど、昨日の井上さんもそう立花センパイに言って、「アンナ事」をしたのだろうか? だとしたら、大胆すぎるにも程がある。 漫画じゃあるまいし、教室でヤッちゃってるし、二人。
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