・再会

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「お前的にも皆に対しても、そうした方が結果的にいいと思ったんだよ」 自嘲気味に語るリュウヤの口調は、この上なく平淡な声だった。 「お前を抱いた、あの夜。 この幸せな時が、永遠に続けばいいと思った。 このままずっと、お前と二人でいられたらどれだけ幸せか、って思ったよ。 けど、それは見ちゃいけない幸せだった。 くるみの為とはいえ、俺は『ルームサービス』なんてバカげた行為を、やってきた訳だからな。 だから、死のうと思った。 死ぬ事によって、自分のしてきた過ちを清算出来るかな、なんて考えたりしたんだよ。 まぁ、本当のトコロを言うと、くるみが死んで自分の生きる意味を見失ったっていうのが、一番大きいんだけどな……。 後ろ指をさされながら、必死こいて金を稼いできたけど結局くるみは死んだだろ。 そん時、俺。思ったんだよ。 今まで俺は、何やってきたんだろ。 俺のやってきた事は、ひょっとしたら無駄だったんじゃないか、ってよ」 リュウヤはここまで言うと、間を繋ぐ為なのか髪をかき上げる。 「後、さっきも言った通り、俺が自ら命を断とうって考えたのは、お前の為でもあるんだけどな」 「……アタシの?」 「あぁ」 視線を落とし、力ない目で私を見つめると、リュウヤはさらに語る。
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