第6話 希美ちゃん…

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第6話 希美ちゃん…

メルセデスの彼女は学生で20才… 私とは父娘ほど歳が離れている。 そんな私達二人は恋人の契約を結んだ。 インテリの彼女との関係だから… あえて契約と呼んだが、 ただ付き合っている…でも、 恋人ゴッコと呼んでも、どちらでも良かった。 とにかく俺は彼女に惚れていて… 彼女も まんざらでは無いようだ。 月曜から土曜までは俺は仕事に、彼女は学業に勤しんでいる… はずだが、夜になると決まって恋人同士のように、 ラブコールかLINEが来る。 「拓也~☆貴方と一緒にいたいよ~☆」とか 「拓也の赤ちゃんが欲しい☆」とか、 「早く日曜に成らないかな?凄く会いたいの。」 とかね。 俺はクールに… 「何言ってるんだよ。昨日会ったばかりじゃないか。」とか、 「こういう会えない時間が愛を育てるらしいよ。」とか言って、 最後に「俺だって我慢してるんだから…」って締めくくる。 その後はきっとお互い自分を慰めているんだろうけど… ある土曜に彼女が「今日は我慢出来ないの…来て…」 という事で、車を飛ばしていった事も たまにはある。 そして日曜は朝からオメカシしてデートする事になる。 月曜が祝日で日曜から泊まり掛けで温泉に遊びに行った事があった。 明るいうちは観光地を巡ったり温泉宿のゲームコーナーで遊んだりして、 食事の後は家族風呂で二人水入らずの時間を楽しんだ。 そして夜はアイロンの効いた布団に潜り込む。 最初は別々の布団に入って昔話などしていたのだが、そのうち彼女が俺の布団に潜り込んできた。 彼女は俺の背中から前に手を伸ばして胸のラインをなぞっている。 「珍しいかい?」俺は言った側から…少し意地悪な言い方を反省した。 「うん…私ね…初めてだったの」 これには大いに驚かされた。  【良いのか?こんな小娘の処女をいただいちゃって?】 何か罪悪感が急に湧いてきたりもした。 しかし、誰でも初めての時が有ったわけだし… それが たまたま俺であったというだけだ。 無理やり そう自分に言い聞かせる。 希美ちゃんは俺の期待通りに恥じらい…悦びを表現してくれる。  今後、二人の関係は どうなっていくのか解らないが… 今 二人が幸せを感じている事だけは確かだと思う。
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