第3話※

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「こっちもそろそろ…」 「!?ま、待て!それはホントに!!」 「えーなんでぇ」 「なんでじゃねぇよ!!」 流石に掘られる訳にはいかん……! それだけは避ける! ……ここは、大人の本気を見せてやるか。 「……琉生、」 「ん?なぁに?」 その返事と同時に、瀬波の胸ぐらを掴んで引き寄せて、キスをした。 瀬波の驚いた顔が見える。 「……また今度、な?」 そう言ってダッシュで部屋を出た。 フッ、これが大人の本気だ(ドヤ坂)← 「……っ、今度、絶対抱く………!」 なんて言われてるのは、俺は知らない。 そのあと、ササッと3、4、5階を見回って、すぐに職員寮へ逃げ込むように戻った。 「はぁ、はぁ、あ、あっぶねぇーー!」 「うわ、ビビった…」 「あ、青葉…!っ、うわぁーーーん」 「っはぁ!?なんだよ、抱きつくな!!」 安心して青葉にガバッと抱きつく。 ううう、あのガキ… 「で?どうしたんだよ?」 「……襲われました」 「は?マジかよ…生徒に?」 「学生寮なんだからそうですね……」 「だからなんか服乱れてんのか…」 思い出しただけでも鳥肌が……。 でも掘られなかったぞ、うん。 「まぁ今日は休めよ。おつかれ」 「うん…」 散々だぁ……。
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