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すると、だってこいつ変なんだもん!変わってるもん!などと言い捨てて逃げる子供の後を追って皆、金魚の糞みたいになって逃げて行った。
「大丈夫か?」
タロウの優しそうな声に蹲りながら頭を抱えて苛めに耐えていた子供は両手を下ろすと、徐に顔を上げた。
その顔はタルガの人間と比べて異様に目が大きい代わりに口が小さく而も耳と顎がとんがっていて火星人の想像画のようだったからタロウはぎょっとして顔を引きつらせたものの直ぐに笑顔を作って問いかけた。
「大丈夫か?」
その気色に安心した子供は笑顔になって答えた。
「うん、大丈夫」
笑顔と言っても気味が悪いのでタロウは嫌気が差して引き揚げようと、「よし、良かった、じゃあ、おじさんは帰るよ」と言うと、子供が立ち上がって言った。
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