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「踏切? あー、話したことあるような……。あれって確か、ネットか雑誌で見た話だったはずだぜ」
俺の問いかけに、記憶を手繰ろうとするような顔で天井を見上げ、渋沢は言った。
「まぁ……それはどんなお話なんですか?」
「いや、たぶん作り話だとは思うんですけどね。せっかくだし、話しましょうか」
「ええ、是非!」
即座に反応を示した羽切へぎこちなく笑いながら、渋沢は当時何かで読んだという踏切にまつわる怪異を語りだした。
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