ゲヘンナの火

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 逃げようとする宮田の腰を左手で引き寄せ押さえ付けて、イルゼグリムはダメ押しをした。 「カズオミ――」 「⁉」  宮田の名前を呼んだ後でひと際強く歯を――、犬歯を薄い肉へと立てる。 瞬間、穴が開かないのが不思議なくらいの激しい痛みとそれを上回る快感とが宮田を襲った。 「つぅっっ・・・・・・‼」 宮田は反射的に達し、精液を放つ。 ――文字通り、射精をしていた。  イルゼグリムの手が、宮田の顔へと触れた。 それは右半分をすっぽりと覆い隠してしまうほどに、広く大きかった。 目元に置いた指先は水に、宮田の涙に濡れた。 手のひらは熱く荒く吐き出される息で湿る。  イルゼグリムはそのまま手を下に、首から胸へと滑らせた。 頬と、肌とそう変わらないなめらかな毛並みを手のひらで愉しむ。 ――コシはあるがしなやかで、ピッタリと手に吸い付くかのようだった。 触れたことはないが、雌のそれだと思った。   その柔らかな毛にではなくて、小さな粘膜に護られている乳首へと触れた。 硬くしこっている右のを摘み、擦り合わせる。
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