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…2週間前、愛し合ったのは、何だったの?」
「それは…」
「何?気持ちもないのに、私を道具にしたわけ?」
「違う!考え中だったんだ!」
「ヤリながら?」
「うっ……」
「最低。もういいよ。
別れるしね。でも最後に、あなたなら訴えたりしないよね?」
そう言って右手を構える。
右手を見て、何をされるかわかったのだろう。
こんなに小さな手を恐れて、彼が1歩下がる。
「…いいよ」
「ありがとう」
「━━の馬鹿野郎!!!」
バシンっという音と共に叫ぶ。
これで私と彼は終わり。
最後まで言えなかった。
いや、こんな話になった時点で、言えなかった。
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