憧れの先輩

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私は、鷹崎君を揺すって声をかけるも全く動かず座ったまま寝ていた。 「あれ、鷹崎さんまた寝てるんですか?やる気ないみたいですね。多月さん、一緒に外周り行きませんか?」 綺麗な顔をした爽やか君はドSで鷹崎君と同期の守屋(もりや)君。彼が笑顔で接すると大概の女性は落ちる。 「いいよ。守屋君、昨日作ったサンプルの香り嗅ぎたいな。」 「…どうしても嗅ぎたいならいいですよ。でも、嗅がせるにはお手とお座りを。」 「…もういいよ。守屋君にお願いしたのが間違いだった。都川さん、守屋君と外周りと営業行ってきます。」 「ああ。気を付けてな。モーリーが、多月に手を出す事は無いと思うがあまり多月をいじめんなよ?」 「分かってますよ。つんさん。多月さんのあだ名考えましょうか?…たっつんで(笑)」 都川さんと守屋君は飲み仲間。守屋君のあだなは黒髪ドS王子にしようと心の中で決めた。
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