第1章おぎんこぎん

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昨日の嵐は嘘のように 澄んだ、静かな空気の朝でした。 カーテン越しに、朝日が部屋いっぱいに射してきました。 お母さんは、ぐっすり眠って目を覚ましました。 久しぶりに怖い夢は見ませんでした。 満たされたような気持です。 これからは 大好きな人だけに囲まれて暮らせる。 お父さん、私、こぎん、赤ちゃん…。 ふと、伸びをしながら横をみると、 隣で寝ているはずのこぎんが、 いないことに その時、気づいたのです。(完)
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